【キーボード】US 配列 と JIS 配列のどちらがオススメか。

 この記事は、USキーボード歴10年の「かしぱん」が、キーボードの購入を考えている方・ラップトップ(ノートPC)の購入を検討中の方に向けて記載しています。

この記事のポイント
  • US配列・JIS配列とは何かを確認する
  • US配列のメリット・デメリットを確認する
  • JIS配列のメリット・デメリットを確認する
  • UK配列について確認する
  • 結論:US配列がオススメ
US配列とは?

 United States(米国)規格のキーボード配列のことです。

 MacBookやiMac等のキーボードが付属するMacの購入時に、キーボードの選択オプションを変更することでの好きな配列(言語)のものを選択できます。

US配列のキーボード
JIS配列とは?

 Japanese Industrial Standards(日本産業規格(旧:日本工業規格))で規定されているキーボードの配列のことです。通常、日本で一般的に売られているキーボードの配列はこちらです。

 Mac購入時には、デフォルトでこちらが選択されています。自身で変更しなければ、こちらのキーボード配列を購入することになります。

JIS配列のキーボード

US配列のメリット

「deleteキー」と「returnキー」(=enterキー)に指が届く

 ホームポジションの配列がキーボード中央に寄っており、JIS配列より右側に配置されています。また、deleteキーとreturnキーの横幅が広いこともあり、多くの人がホームポジションから手を動かさなくても指が届くメリットがあります。

「コロンとセミコロン」「括弧」などが直感的な配置

 対になる記号がすべて隣り合うように配置されています。また、使用頻度の高い(特にコーディングで)記号については、shiftを使用せずに入力できます。

スペースキーが横に長く押しやすい

 「スペース」キーは、日本語においても、変換時に使用するなど入力頻度の高いキーです。ホームポジションから指を伸ばせば自然に入力できることは大きなメリットです。

入力しやすいショートカットキーが多い

 海外で製作されたアプリケーションは、US配列で入力しやすいショートカットとなっていることが多いです。多くのアプリケーションが海外で製作されていることを考えるとUS配列のキーボードを選択することは合理的といえます。

US配列のデメリット

種類が少ない・入手しにくい

 日本国内では、JIS配列のキーボードを購入される方が多いため、あまり種類や在庫を置いていない販売店が多いです。結果として、お気に入りのキーボードを見つけても、US配列のものがすぐに手に入らない価格が高いということが発生してしまう確率が高くなります。

記号の配列が違う(「1」や「@」が少し打ちづらくなる)

 JIS配列キーボードとUS・UK配列キーボードでは、記号の配列が違います。慣れるまで少し苦労するかもしれません。

「一部のキー」や「記号」について。
下記の「キー」や記号は少し打ちづらくなります。
・「@」:「2」のキーに配置されているため、「shift」の入力が必要になります。
・「1」:JIS配列では左端に配置されていますが、US・UK配列では左から2番目の配置となっています。手探りで見つけることができなくなるため、慣れるまでは入力ミスが増えるかもしれません。

(Macの場合のみ)一部のショートカットが打ちづらくなる

 「英数キー」がなくなることで、キーが近くなりすぎ、コピー(command+c)、ペースト(command+v)が小指を使用すると窮屈になります。親指を使用するなど工夫が必要です。

JIS配列のメリット

安い・どこにでも売っている

 日本国内の販売店では多く売れるため、おいていないところはありません。相対的に在庫切れのリスクが低く、安い製品もラインナップされやすいです。

(Macの場合は)変換のショートカットキーが使いやすい

 MacのJISキーボードでは、「A」の左隣に「control」キーが配置されています。変換時のショートカット「control+j、k、l、;、’」が使用しやすくなります。(とはいっても、US・UK配列であっても「capsllock」に割り当てることはできる)

JIS配列のデメリット

「delete」キーと「enter」キーが遠い

 余程手の大きな人じゃないとホームポジションから、「delete」キーと「enter」キーには指が届きません。手の移動距離が増えることは、大きなデメリットです。

英数・かな(変換・無変換)キーが押しやすい配置にある

人によっては、とても使用頻度が低いキーがホームポジションに手を置いた時に入力しやすい場所に配置されています。また、ショートカットキーでの変換で代用できます。また、他のキーをバインドすることもできまので頻繁に使わない人にとっては、スペースキーが押しづらくなるデメリットの方が勝ります。

UK(英国)配列について

 UK配列については、下記のような特徴があります。

  • Enter キーとdeleteキーの横幅がなく指が届かない
    (Enterは大きくみえるが、下部は幅が極めて狭い)
  • キーの印字が記号になっており、カッコイイ!
    (shiftキー、Enterキー、tabキーなど)
  • 括弧などの記号の配列は、USに近いが一部違いがある
    (€、§があるなど)
  • US配列よりもさらに入手性が悪い
    (販売店にほぼ置いていない、キーボードカバーなどがみつからない)
UK配列のキーボード

 かしぱんは、見た目はカッコいいけど、メリットが多くなくデメリットが優ってしまっていると感じています。

まとめ

 結論は、US配列が最もオススメです。

 JIS配列・US配列・UK配列を比較した際に、US配列はメリットが多くネット通販を使用すれば、入手性の問題は解決できるのではないでしょうか。

また、英字キー・かなキー(変換・無変換)を必要としている方についても、キーの割り当てを変更したり、ショートカットキーで対応が可能ですので、使用面でのデメリットにも対応可能です。

 2番目に、JIS配列がオススメです。

 入手が安易であること・安価な製品が多数あることが最大のメリットです。使用面でも、使い慣れたものであれば、ストレスなく使用できるのではないでしょうか。

 UK配列デメリットが多くあまりオススメできないと感じています。

 1番の理由としては、慣れるための手間を投じる割りにメリットが少なすぎることです。(使用面:Enterキー・deleteキーの入力がしづらい。不要なキーが割り当てられている/入手面:通販を駆使ししても非常に悪い)